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フルオーダーマリッジ×ミル打ち×後光留め
こんにちは
桜が開花したなと思っていたら
東京を含め
いくつかの場所ではもう満開とのこと。
今年もなかなか花見は難しそうですが
通勤途中にある大きな桜の木を横目に
春の訪れを実感しております。
さて、
本日は
こちらのフルオーダーマリッジリングを
ご紹介させて頂きます。
今回制作させて頂いたのは
太めの甲丸リングの中央にミルを入れ
さらにご新婦様用にはダイヤモンドを
後光留めで入れた結婚指輪。
完成品がこちら。
リング幅は共に少し太めの約4.5mm。
ご新郎様用はk18ホワイトゴールド、
ご新婦様用はk18イエローゴールドで制作。
男性用はシンプルに
中央に彫りを入れて
手作業で1つ1つミルを打ち込みました。
ご新婦様用にも
同じように中央にミルを入れ、
さらに1.6mmのダイヤを後光留めで留めました。
後光留めの特徴である長短のある8本の彫りは
全て手作業で一発勝負、バランスが命です。
石のない反対側を正面にしてもいい感じです。
通常ミル打ちは、リングの端にすることが多い技法ですが
このように中央に入れることも可能です。
機械でミルを作るデザインもありますが
当店では全て手作業で入れるので
真っ直ぐにラインを彫って均等な大きさ・深さで打刻していくのは
職人の高い技術が必要です。
ミル打ち(ミルグレイン)という技法は
単なる装飾というわけではなく
歴史があり、デザインに込められた特別な意味があります。
ラテン語の「千の粒」という意味で
古来より「千」という数字は
「子宝」、「永遠」、「長寿」などの意味をもち縁起の良いものとされました。
特にヨーロッパの古い美術品、装飾品には非常に多く見られることからも
いかにはるか昔から好まれてきた装飾かがが伺い知れます。
この指輪が何十年と月日を重ねて
いつかアンティークと呼ばれる時がきても
きっと美しいものだと思います。
普遍的なシンプルな形に
時代を越えて受け継がれる手仕事を感じる
とても素敵な結婚指輪でした。
末永くお幸せに。
書いた人
デザイナー兼クラフトマン 竹添拓也
東京の学校でジュエリー制作を学び、2006年アクセサリーブランド「e.m.」入社。自社ブランドの原型制作の他、OEM、映画、ドラマなど幅広いクライアントの要望を3000点以上形にする。
2013年のhitotsuchiオープン以来1000組以上の結婚指輪・婚約指輪を制作。お客様との打ち合わせ、制作、お渡しまで一貫して担当。
hitotsuchi 東京代官山 東京都渋谷区猿楽町22-13
TEL 03-6455-0972
MAIL info@hitotsuchi.com
OPEN 12:00~19:00(水、第3日曜定休)
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