No.187 大振りなサファイアの婚約指輪
ご依頼頂いたのは
9月の誕生石のブルーサファイアを使用した
取り巻きの婚約指輪。
今回、制作過程も少し交えてご紹介させて頂きます。
クオリティ重視のご依頼でしたので
とにかく上質なサファイアに絞って選別し
タイミングよく理想的なものを入手できました。
石やデザインが決まり
早速制作開始。
まずは使用するブルーサファイアの大きさに合わせて
爪になる枠を切り出していきます。
枠をバランスよくロー付けして
取り巻きの石座を作ります。
今回はミル留めでダイヤを埋め込んでいくので
色々考えながら石の大きさや数をバランスよく配置していきます。
石の周りを削り出して
石座のベースが見えてきました。
リングの腕を制作して
全体像がおおむね完成。
この後
石留め
仕上げ
刻印などを施していき
ご納品したものがこちら。
【完成品】
真ん中には約7×5mmの
大振りなオーバルカットのブルーサファイア。
カラット数は大台の1.08カラット。
とても綺麗なキリッとした濃紺で
吸い込まれるような極上のブルーサファイアでした。
脇石は1.3mmのダイヤを16pcsのバランスで取り巻き、
ミルを入れてアンティークレースのようなクラシカルな印象に。
石座はPt950、腕はK18イエローゴールドで制作し
表面はあえて少しマットな加工を施しました。
サファイアなどの色石は高さが高めなのですが
あまり石座の高さが高くなリ過ぎないように
ギリギリまで攻めました。
リングの内側には
沖縄がご出身の男性の希望で
ミンサー織の模様も彫り入れ。
この五つと四つの図柄には
『いつ(五つ)の世(四つ)までも、末長く。。。』という
素敵な意味が込められているそうです。
高級感のある
ブルーサファイアのエンゲージリング。
婚約指輪で定番なのはダイヤモンドですが
ダイアナ元妃からケイト妃へ受け継がれた婚約指輪がブルーサファイアだったように
ヨーロッパでは昔からカラーストーンの婚約指輪も多く見られます。
既製品ではダイヤがほとんどなので
カラーストーンのご希望がありましたら
石選びからサポートしますので是非ご相談ください。