No.239　ミルが個性的な爪留めの婚約指輪

今回ご依頼いただいたのは
4本の爪留めで、
なおかつフチにミル打ちをするという
あまり見ないタイプの
個性的なデザインの婚約指輪。

言葉での説明が難しいので
さっそく完成品がこちら。

石座はプラチナ950、
腕はK18イエローゴールドで制作。

センターの0.305カラット(約4.25mm)の
ダイヤモンドの周りに
一回り大きくプラチナの枠を作り
そのフチにミルグレインの
クラシカルな玉の飾りを
１周打ち込みました。

４箇所に細い丸線爪を立てて
なるべくデザインの邪魔にならないよう
一体感が損なわれないように
しっかり石留め。

仕上げは艶を多めに残したマット加工を施し
シルキーで上品な印象。

石座はしっかりめに円錐状に角度をつけて
結婚指輪との重ね付けが
なるべくフィットするようにしました。

それと合わせて、
各々好みの形で制作させて頂いた
結婚指輪たち。

旦那様用は
セミオーダー(HMR065)で
プラチナ950とK18イエローゴールドの
コンビで制作、

奥様用は
フルオーダーでミル打ちをセンターに入れた
プレーンな甲丸のデザインを
K18イエローゴールドで制作しました。

一見異なるデザインのようで
共にミルグレインの
玉の彫りをポイントにした
繋がりを感じるデザイン。





フルオーダーは
見たことのないデザインで
ご依頼を受けることも多いので
作る側としても毎回楽しみであり、
心配もありなのですが

想像を超えていいものが出来上がった時
そしてそれをお客様に喜んで頂けた時
作り手として
何よりやりがいを感じる瞬間です。

お渡し後に
これからの道を
照らしてくれるような指輪たちです、と
とても素敵なお言葉を頂き、
印象的で心に染みました。

世界で間違いなく一つの
とっても素敵な婚約指輪。

末永くお幸せに。