No.320　バゲットカットダイヤの結婚指輪

今回ご相談頂いた内容は
ご新婦様が結婚指輪にバゲットカットのダイヤを
使いたいというのが先に決まっていて、

そこからデザインと２本の繋がりを
どうするか考えて
制作していきました。
完成品がこちら。

ご新郎様用は地金の色の組み合わせで
ご新婦様用はダイヤモンドで
バゲット(長方形)の形を合わせました。
 
ご新郎様用は
ベースはK18ホワイトゴールドで
１箇所だけK18イエローゴールドにした仕様。

金属の境目は2色がより目立つようにラインを入れ、
デザインのアクセントに片側の端にのみ
ミルグレインを彫り入れました。

反対側はK18ホワイトゴールドのプレーンで
これはこれで正面にしてもかっこいいです。

一方ご新婦様用は
4.67×2.65mmの
バゲットカットダイヤモンドを使用。
 
結婚指輪として普段つけっぱなしにするには
なるべく頑丈に留めたかったので
両端からしっかりめに、
線ではなく面の爪で留めました。

大変上質なダイヤだったので
ステップカットの平面なカットでも
インクルージョンもほぼ見えず
とても綺麗な輝きでした。

素材は同じくK18ホワイトゴールドで制作。
 
腕には同じようにミルグレインを
ご新婦様用は中央に彫り入れました。

ひそかなこだわりポイントの一つが
ご新婦様のダイヤモンドの
長方形のバランスに合わせて
男性用も入れ替える金属の幅が
同じバランスになるようを合わせました。



あともう一つ大事なこだわりポイントが。
内側にはそれぞれ波波の模様が入っており


お二人のお名前を縫い針で
縫い合わせてるイメージで
お客様の筆跡で書いて頂いたものをトレースして
２本で重なるように彫り入れました。



今回リングサイズが結構違ったので
２本重ねた時に線が繋がるようにするのが
難易度高めでしたが綺麗に入りました。


先日納品させて頂き
お二人にも大変お喜び頂けました。


一見すると異なるデザインのようで
正面の長方形の比率や
ミル打ちのアレンジを揃えることで
さりげなく隠れペアに合わせたデザイン。


お二人の個性が光る
とても素敵な結婚指輪でした。
 
末永くお幸せに。