No.376　アシンメトリーなミルグレインの結婚指輪

今回制作させていただいたのは
ミルグレインを全周に入れた
平打ちと甲丸の結婚指輪。
 
完成品がこちら。

ご新郎様はk18ホワイトゴールド、
ご新婦様はプラチナ950の素材を選択。

ご新郎様は幅2.8mmの平打ちベース。
ポイントは幅の中心ではなく
少し端に寄せて入れたミルグレインのバランス。

端過ぎず、中央過ぎず
絶妙な位置にバランスを調整して彫り入れました。

ご新婦様は幅2.6mmの甲丸ベース。
こちらは幅の中心にミルグレインを入れ
正面に１石ダイヤモンドをミル留めで留めました。



２本とも外側はヘアライン加工で少しマットに仕上げ。
ホワイトゴールドとプラチナの鈍い光り方が
なんとも渋いです。



ちなみに
全周ミルを入れる場合サイズ直しはできますか？と
ご質問いただくことがあるのですが
答えは「できます！」です。
 
ミルの有無に関わらず
サイズ直しは調整箇所を切ったり繋げたりするので
形が崩れる心配が全くないわけではありませんが
なるべく目立たないようにミルの繋ぎめも調整するので
どうぞご安心ください。


遠方のお客様だったので配送させていただき
先日無事届いたとのことで
めちゃめちゃ最高でしたと
嬉しいご連絡をいただきました。

ラテン語で『千の粒』を意味し
子宝、永遠、長寿の願いを込めて
古来より縁起の良い装飾として受け継がれてきたミルグレイン。
 
タイムレスに愛されるシンプルなフォルムに
それぞれミルの入れ方に個性を出した
ありそうでないデザイン。

お二人のこだわりが詰まった
とても素敵な結婚指輪でした。
 
末永くお幸せに。