No.396　斜めに色を変えたシグネットの結婚指輪

今回制作させていただいたのは
横長の長方形ベースのシグネットの結婚指輪。
 
完成したものがこちら。


ご新郎様用は縦幅約6.0mmで
緩やかにアールのついた長方形のシグネット。
 
左上から斜めのラインで素材を切り替えた
プラチナとイエローゴールドの２色のコントラストが映える
特徴的なデザイン。

印台上面のイエローゴールドの３角部分のみ
ホーニング加工でマットにして
より表情にメリハリを出しました。
 
斜めのラインとダイヤの星のようなデザインが
なんだか国旗みたいでかっこいいです。

アームは下に向かって
グラデーションで細くなっていく仕様。

印台の真反対側で素材を切り替え。
 
こちらの境目は真っ直ぐに切り替えました。
 
ご新婦様用はk18イエローゴールド単色で
こちらは縦幅約4.0mmで角はさらに少し丸めになるように制作。
 
印台面のみホーニング加工して
印台以外は鏡面仕上げにしました。

こちらも右半分の中央に
ダイヤを後光留めで石留め。
 
マットの表面にダイヤモンドと彫りがきらりと光って
さりげなくも良いアクセントになってます。

こちらの腕は甲丸ベースで
見た目もつけ心地も少しマイルドな仕様。

共に同じ横長のシグネットのデザインですが
ペア感はありつつ、細かいところはお二人のこだわりが出てて
それぞれしっかり個性のある指輪になりました。


もともとは印台部分に印章や紋章を彫刻し
貴族の身分証明の代わりでもあったシグネットリング。
 
現代ではその役割はほぼ無くなりましたが
今もなお、どこかラグジュアリーな風格を感じる特別なデザインです。



先日納品させていただき
お二人にも大変お喜びいただけました。


お二人のセンスの良さが表現された
とても上品で素敵なシグネットタイプの結婚指輪でした。
 
末永くお幸せに。