No.202　羽を携えたゆるいV字の結婚指輪

今回のご依頼は

以前この婚約指輪をご依頼頂いたお二人。

お二人のイニシャルである
YとKをデフォルメして、
Kを羽に見立てた
オリジナル性の高いデザインでした。

結婚指輪は
このリングと重ねた時にフィットするように
V字にカーブしたデザインにすることに。

さらに
ご新郎様の方にも
この特徴的は羽を「もう片方の羽」として
向きを左右反転させたものを取り入れたい
ということで

バランスを見ながらなるべく馴染むように
削り出してロー付けしました。

左がご新郎様用で幅約4.0mm、
素材はK18ホワイトゴールド。

右がご新婦様用で幅約2.5mm、
素材がK18イエローゴールド。

センターには
共にエメラルドを
後光留めで彫り留め。

後光留めにしたのは
「永遠の思い出」の花言葉を持つ
「ヘリクリサムの花」を
どこかにモチーフとして入れたいという
お二人のご希望があったから。

ギリシア語で
「金色の太陽」を意味するヘリクリサムと
太陽のようにキラキラ光る
後光留めの彫りのデザインが
イメージにぴったり重なりました。

インパクトのある羽のモチーフですが
V字のカーブに沿わせ、
なるべく甲丸のリングから
飛び出しすぎないように、でも埋れすぎないように
少しずつすり合わせして一体化させました。

強くて優しい旦那様と、
穏やかで素敵な奥様。

１つずつ携えた２つの羽は
２つ合わさることで
どんな困難も飛び越えていけそうな、

そんな力強さを感じました。

どうぞ末長くお幸せに。