No.220　受け継がれた大粒ダイヤの婚約指輪

今回のご依頼は

お持ちの1.851ct(約7.3mm)の
特大のダイヤモンドを使用して
ご新婦様に婚約指輪を作りたいという内容。

まずは、お持ち頂いたものがこちら。

石座、腕共に高さのあるのが特徴の
昔ながらの６本爪の立て爪タイプ。

ご新郎様のお母さまが
ご新婦様に、と譲り受けたものだそう。

なんて素敵なバトンタッチ。

そんな特別なダイヤを
お二人とじっくり打ち合わせをして
ご新婦様の指に合うように
新たに生まれ変わらせました。

完成品がこちら。

素材はプラチナ950。

7mmを超える大ぶりなダイヤモンドを際立たせるために
限りなく余計なデザインを加えず

光を多く取り込めるよう
４点の爪留で留めました。

腕も約２.0mmのストレートな甲丸にして
プレーンに、シンメトリーに
存在感を出しすぎないように。

1.851カラットという
稀に見る大きさのダイヤモンドを主役にした
完全無欠のバランス。

大きいから優れているわけではありませんが
大きいからこそのみ表現できる
後世に引き継ぐべき特別な１石。

特別な日はもちろん
何気ない日常にも寄り添える
カジュアルで使い勝手のいい形。

いつかもしまた
次の世代に引き継ぐかもしれないその日まで
しっかりダイヤモンドを守ってくれると思います。

どうぞ末長くお幸せに。