No.297 結婚20周年の一文字リング
今回のご依頼は
お母様より受け継いでいたダイヤの指輪2本を
結婚20周年の記念に
普段着けれるようにしたいというご要望でした。
お持ちのリング2本には
ダイヤモンドが合計8石留まっていて
石のサイズが2.5mm〜2.9mmの間で
それぞれ微妙〜に個体差があり
どんなデザインにしようか悩みましたが
永く使いやすい形にということで
王道の一文字タイプで
横1列に並べるデザインにしました。
完成品がこちら。
よく見ないと分からないかもですが、
微妙にサイズが違う石を不規則に並べ
共有爪(1本で2つの石を留める爪)で
留めたデザイン。
石のサイズが違うもの同士を隣に並べる場合
高さが合わないので
実は共有爪で留めるのは難しく、
また、今回お持ち込みの石のサイズが決まっていて
石座サイズに0.1mmの誤差も許されないので
伝わりづらいですが
実は結構難易度高めなオーダーでした。
腕は約2.0mmの甲丸腕に
中央にミルグレインを入れて
さりげないアクセントに。
K18イエローゴールドの
艶を残したマット加工も雰囲気に合って
とてもいい感じです。
一文字タイプは1本でも綺麗ですし
重ね付けもしやすいですし
とても使い勝手のいいデザイン。
一昔前は唐草模様の入った高さのある一文字を
よく見かけましたが
今の主流としては高さは抑えめに
機能以外の余分な装飾は
あまり入れないことが多いです。
左の2本が
今回石を取り外したリングたち。
だいぶスッキリして
普段使いしやすいボリュームになりましたね。
無事に完成して
お二人にもお喜び頂けました。
旦那様のお母様から譲り受けた大切なもので
こうなったよ、とご報告に行ってきますと
嬉しそうに仰ってくださいました。
世代を越えて
色んな想いや人を繋いで
輝きを放ち続ける神秘的なダイヤモンド。
これからは普段の時も、特別な時も
たくさん使って頂いて
末永くご愛用頂けたら嬉しいです。