No.345　ミルグレインを入れた平甲丸の結婚指輪

今回ご依頼いただいたのは
両端にミルグレインを施した
平甲丸のシンプルな結婚指輪。
 
完成品がこちら。

素材は共にK18ホワイトゴールド。

ご新郎様用は
リング幅3.0mm。

ご新婦様は幅2.7mmで
こちらには1.3mmのダイヤモンドを伏せ込み。


ミルグレインは
手作業で一つずつ粒を打ち込んでいく
ヨーロッパの古い装飾品に多く見られる
伝統技法です。
 
ラテン語の「千の粒」に由来し
そこには長寿、永遠、子孫繁栄の
想いが込められており
結婚指輪のアレンジの一つとして
男女問わず人気のデザインです。

ちなみに
ミルグレインには
 
①粒をひとつずつ手作業で打ち込んでいく方法
 
②粒模様を機械で造形して型に金属を流して
作る方法
 
③ローレット
(ミル打ちしたように見えるような道具)で
打刻する方法
 
の３種類があり
言うまでもなく
①のやり方が味わいがあり美しいですが
一番時間と手間がかかり、何より難しいです。
 
当店では手間を惜しまず
一粒ずつミルを打ち込んでいるので
他の加工に比べると時間はかかりますが
とても美しい粒模様になります。



先日無事お渡しさせていただき
大変お喜びいただけました。
 
K18ホワイトゴールドは
使って小傷が増えてくると
今以上に渋い色合いに育っていくため
よりヴィンテージ感が出て
ミルグレインとの相性も合うと思うので
経年変化もかなりいい感じになると思います。

洗練されたシンプルなフォルムに
アンティークジュエリーのような
粒模様がさりげないアクセントになった結婚指輪。

末永くお幸せに。