No.350　逆さに留めたローズカットダイヤの婚約指輪

今回制作させていただいたのは
ローズカットダイヤモンドを
一風変わった留め方をした婚約指輪。
 
完成品がこちら。

地金はK18イエローゴールド。
 
3.0mmのローズカットダイヤモンドを際立たせる
シンプルな４本爪のデザイン。
 
見たところ何が変わってるのかは
分かりにくいですが
斜めから見てみると、、

お分かりいただけるでしょうか？

通常ローズカットの
半球体のドーム状になっている方を
上側にくるように留めるのですが
今回通常とは逆に、
平らの底面を上にして留めました。





ローズカットに限らず
ブリリアントカットも基本は正面側から見た時に
輝いて見えるようにカットされているので
逆さ留めは王道ではありませんが、
ジュエリー作家さんやデザイナーズブランドでは
面白い見え方のアイデアの一つとして
たまに見かけたりします。



平らの底面を正面にしてるので
反射はフラットな光り方になりますが
よく見てみるとローズカット特有の
三角形の連続模様が
万華鏡のようにキラキラ光って見えます。


先日お渡しさせていただき
大変お喜びいただけました。


より石が美しく輝いて見えるようにと
数千年かけて進化してきたカットの技術と形状。
 
ただしどんな形、見え方に魅力を感じるかどうかは
人それぞれ。
 
ご新婦様にとっての理想の見え方を追求した
世界で一つのローズカットダイヤの婚約指輪。

シンプルながら
確かな個性を持った
とても素敵な婚約指輪でした。
 
末永くお幸せに。