No.367 アラベスクと木の枝の結婚指輪
男性用:K18イエローゴールド、
エメラルド、ダイヤ、ルビー /
女性用:K18イエローゴールド、
エメラルド、ダイヤ、ルビー
今回ご依頼いただいたのは
お二人ともデザインに
植物のモチーフを取り入れた結婚指輪。
色んな角度から
植物をリングのデザインに落とし込み、
完成したものがこちら。
素材は共にK18イエローゴールド。
ご新郎様用は
少し手作り感のある甲丸に
外側全周にアラベスクの模様を
手彫りで入れました。
全周で蔦が綺麗に繋がるように
1つ1つの彫りの長さをバランス良く調整。
また、正面には
エメラルド、ダイヤモンド、ルビーを石留め。
蔦に実がついてるようなイメージで留めました。
ご新婦様用は
さらに具象的に、木の枝をイメージしたデザイン。
自然な雰囲気でランダムにカーブさせ
表面は木の質感をイメージして
凹凸でマットなテクスチャーに。
幹から枝が出てる感じを表現したかったので
でもなるべく引っかからないようにしたくて、
出っ張り具合は
細かくテストしながら調整しました。
緩やかに動きがある自然な枝の感じが
とても気に入ってます。
ご新婦様の方にも
エメラルドとダイヤとルビーを石留め。
こちらにはダイヤモンドを
全周にランダムなイメージで留めました。
アラベスク模様の歴史は古く、
古代エジプトで生まれ
その後ヨーロッパ、アジアへと
広がっていきました。
日本でも
蔓がどこまでも伸びていく生命力の象徴として
唐草模様という名で
非常に縁起のいい図柄として親しまれています。
このような植物をモチーフにした
ジュエリーのデザインは古くから多く見られ
特に1800年代後半のアール・ヌーヴォーの時代には
植物や昆虫などをモチーフにした
有機的な動きのあるデザインが大変流行しました。
自然の中の美しさや力強さに魅力を感じる心は
今も昔も変わらないのかなと思います。
先日無事納品させていただき
お二人にも大変お喜びいただけました。
間違いなく唯一無二の
植物をモチーフにした
お二人のこだわりのデザイン。
とても素敵な結婚指輪でした。
末永くお幸せに。