No.451 六角形のフローライトの婚約指輪
婚約指輪

今回いただいたのは
お持ちのフローライトを使った
婚約指輪のご相談。
実は当初原石のカットから相談いただいたのですが
お持ち込み石の研磨は外注になるため
それに伴い万が一破損など何かあった場合
当社で保証ができないためお受けできなかったのですが
後にご自身で甲府の宝石研磨屋さんに持ち込んでカットしてもらったという
強者のお客様。
さらに、聞くと今回のフローライトの原石は
モンゴルの鉱山まで採掘に行ったとのことで、、
凄まじい行動力に感服するとともに
フローライトは比較的柔らかめの石(モース硬度4)のため
お受けするのに心配はありましたが
作業中万が一のことがあっても保証はできない旨をご了承の上
制作を受けさせていただきました。
お持ち込みのフローライトはカットされた色んな形があったのですが
ご新郎様とも意見が一致して今回の石をセレクト。
前置きが長くなりましたが、
k18イエローゴールドで完成したものがこちら。

パープルからクリアのグラデーションが入った
アシンメトリーな六角形のカット。
個性的なこのシルエットを最大限生かすべく
アウトラインが限りなく美しく見えるよう
石座を石より少しだけ小さくして
角に爪を持ってくるデザインにしました。




ちなみに
フローライトの和名は蛍石(ほたるいし)で
世界で1番カラフルな石と呼ばれ
紫、青、緑、黄色、ピンク、クリアなど多彩な色があります。
また、一つの石の中に複数の色が混ざることも多く
バイカラーやグラデーションのものが多いのも特徴です。
今回の石は濃い紫の中にクリアが入った個体で
クリアの向きをどうもってくるかも悩みましたが
下側に合わせてバランスをとりました。


おそらく石の研磨の職人さんが
とてもセンスのある上手な方だったんだと思います。
カット面も綺麗に出ていて角に厚みもあり
思った以上に安心してしっかり石留めできました。


個性のあるシャープな濃い紫に
適度にボリュームあるゴールドの組み合わせ。
ギャラリーに数個並んでるジュエリー作家の展示品のような
高級感のある佇まいでとても素敵な仕上がりでした。


ご新郎様の情熱と
宝石研磨の職人さんのセンスと
私のできること、
全てが繋がって完成した
間違いなく唯一無二のフローライトの婚約指輪。

これからの長いお二人の人生で
石に傷がつくことはあっても
それはお二人が歩んだ道の証になるかなと思います。
お出かけでたくさん身につけて
相棒のような指輪になってくれたら嬉しいです。
末永くお幸せに。