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フルオーダーマリッジ×カーブのコンビ
こんにちは
デザイナーの竹添です。
先日の休みに
久しぶりに上野の方へ。
目当ては上野の森美術館で開催中の
五大浮世絵師展。
歌麿、写楽、北斎、広重、国芳といえば
日本にいれば１度は聞いたことのある浮世絵界のレジェンドたち。
撮影可のものを少し、
教科書やスマホの画像では分からない
木版画の生の顔料のにじみや凹凸からは
当時の空気感や作り手の力強さを感じました。
およそ200年前に
まだ江戸だったこの東京の地で
ものづくりに勤しんでいた先人たち。
ちなみに葛飾北斎が代表作の富嶽三十六景を発表したのは72歳の時で
90歳で亡くなる直前まで精巧な大作を描いていたそうです。
生涯高みを目指して向上し続けたその生き方は
私も旧江戸の地でものづくりの世界に身を置く一人として
先人たちに恥じないものづくりをしたいと思いました。
会期は7月6日まで。
１度に五人の代表作が見れて
それぞれの個性が比較できてとても面白かったです。
興味がある方は是非に。
※五大浮世絵師展の詳細はこちら。
さて、
本日は
こちらのフルオーダーマリッジリングを
ご紹介させていただきます。
今回制作させていただいたのは
全周をゆるくカーブした甲丸の
素材を１部斜めに入れ替えた結婚指輪。
完成品がこちら。
リング幅は共に約2.8mm。
ご新郎様用は
プラチナ950をベースに
１部k18ピンクゴールドに入れ替えました。
ご新婦様用はその逆で
k18ピンクゴールドをベースにして
１部をプラチナ950に入れ替え。
どちらも金属の境目のところに２本ラインを彫り
切り替えたところの仕上げをマット加工して
色のメリハリがしっかり出るようにしました。
内側にはお二人の誕生石の
3月のアクアマリンと4月のダイヤモンドを伏せ込みで入れました。
２種類の素材を使うコンビネーションリングの中でも
斜め切り替えはシンプルに見えて
3次元で断面を合わせる難易度高めのデザイン。
無事しっかりくっついて
綺麗な斜めのラインができました。
婚約指輪も制作させていただいたお二人、
こちらの結婚指輪も大変お喜びいただけました。
シンプルでなめらかなカーブに
さりげない２トーンのアクセント。
いつでもお互いを感じれるような
あたたかい気持ちになる１部入れ替えのデザイン。
とても素敵な結婚指輪でした。
末永くお幸せに。
書いた人
デザイナー兼クラフトマン 竹添拓也
東京の学校でジュエリー制作を学び、2006年アクセサリーブランド「e.m.」入社。自社ブランドの原型制作の他、OEM、映画、ドラマなど幅広いクライアントの要望を3000点以上形にする。
2013年のhitotsuchiオープン以来2000組以上の結婚指輪・婚約指輪を制作。お客様との打ち合わせ、制作、お渡しまで一貫して担当。
hitotsuchi 東京代官山 東京都渋谷区猿楽町22-13
TEL 03-6455-0972
MAIL info@hitotsuchi.com
OPEN 12:00～19:00(水、第3日曜定休)
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