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７月の誕生石 ルビー
こんにちは。
スタッフの小松です。
夏の真っ青な空と大きな入道雲を見ていると
冬には気にもしなかった空の高さを感じます。
しかし、毎日暑いですね。
コンビニでアイスでも買って、
暑さを凌ぎましょう！
今回は７月の誕生石、ルビーについて。
ルビーという石の名前を耳にしたことがある方は
多いのではないでしょうか。
ダイヤモンド、サファイア、エメラルドと一緒に
4大貴石の一つとされているルビー。
ルビーの鉱物種名はコランダム、
和名は 紅玉 こうぎょく と言います。
語源はラテン語で赤を意味する「ルベウス rubeus」。
サンスクリット語では
ルビーのことを宝石の王を意味する
「ラトナラジュ ratnaraj」と呼びます。
今でも高価で貴重な石ですが、
聖書の中では選ばれた12の宝石として登場し
（この12石が誕生石の由来とも言われています）
ビルマでは戦士たちのお守りとされ、
大昔から重要な位置づけにある石だったことがわかります。
血の色と同じ赤、
炎のように燃えるような赤、
きっとこの神秘的な赤い石に
古代の人も何かを感じえずにはいられなかったのだと思います。
宝石言葉は情熱・活力・勇気・自由。
赤という色自体も人の気持ちを高めてくれるので
ルビーにぴったりの言葉たちですね。
赤いルビーは青いサファイアと対のものとして扱われたりします。
かのポケモンにも「ルビー」「サファイア」シリーズがありました。
そんな二つの石ですが、
なんとルビーとサファイアは
同じコランダムという鉱物です。
出ました、、
名前も違えば色も違うのに同じ鉱物種の石。
本来コランダム自体は無色透明なのですが、
含まれる微量元素によって色が変わります。
微量元素がクロムの場合はルビーになります。
クロムの量が多いほど赤が強くなります。
ルビーの有名な産出国の
ミャンマー、ヒマラヤ、ベトナムでは
ルビーは概ね代理石で形成されます。
大理石 in ルビー、なんだか豪華ですね。
大理石の中はルビーの赤の発色を妨げる鉄分が少ないので、
赤が強い、発色の良いルビーが取れます。
反対に、微量元素が鉄とチタンの場合は
ブルーサファイアになります。
サファイアといえばブルーですが、
実はサファイアの色はブルーだけではありません。
色々なカラーが存在しています。
基本的にコランダムは、赤色のみをルビー、
それ以外はサファイアと位置付けられており
サファイアはブルー、パープル、
グリーン、イエロー、オレンジ、
そしてピンクがあります。
サファイアもルビーも天然石なので
同じ色でも濃淡、明暗の個体差があります。
ピンクは濃くなると赤に近づいてきますよね。
では、同じコランダムの赤系の石である
ルビーどピンクサファイアは
どうやって区別しているのでしょうか。
販売されているジュエリーには
「ルビー」または「ピンクサファイア」と
書いていあるのでまず迷う心配はありません。
ただ、例えば何も名前がついていない
赤っぽい石があった場合、
ルビーか？ピンクサファイアか？はたまたガラスの模造品か？
見ただけでは判断できませんね。
そんな時は石を調べる専門の機関があります。
その機関が発行しているのが鑑別書というものです。
鑑別書とは
専門機関が石に科学的検査を行った上で、
その生成期限および種類を同定したもの、
要は科学的に見てその石は〇〇ですと
判断し証明するものです。
価値や価格の証明ではありません。
鑑定書（ダイヤモンドのグレーディングレポート）とも違います。
ルビーとピンクサファイアの鑑別においては
先ほどコランダムの微量元素が
クロムだとルビーになると書きましたが、
クロムを含んでいるピンクサファイアもあるので
微粒元素のみでは判断ができません。
基本的なルビーとピンクサファイアの区別方法は
「赤かピンクかの色の違い」なので
微妙な色合いのコランダムは
科学的な検査に加えて、
マスターストーンと呼ばれる
色基準の石と見比べることもするそうです。
鑑別書には
天然コランダム ルビー
または
天然コランダム ピンクサファイア
と書かれます。
この鑑別結果でコランダムが
ルビーであるかピンクサファイアであるかが判断できます。
鑑別書は全ての石に
初めから付いているわけではありません。
お店がお客様から依頼されたり、
バイヤーが仕入れた石や、
鑑別書付きの値段をつけているジュエリーなど
必要であれば鑑別機関に料金を払い
調べてもらいます。
当店ではカラーストーンの鑑別書は
通常サービスに含まれていませんが、
0.1ct UPのダイヤモンドには
鑑定書と同じ役割の
ソーティング（簡易鑑定書）を無料でお付けしております。
また、製本された鑑定書をご希望の場合は
税込¥8,800にて承っています。
※中央宝石研究所発行
今回はルビーと鑑別についても書いてみました。
今回ご紹介した、鑑定・鑑別機関では、
鑑定書・鑑別書の発行をする以外にも
鉱物についてのセミナーを開催している所もあります。
私もそのダイヤモンドセミナーを
受けたことがあるのですが
２日間ぶっ続けで、かなり専門的な内容でしたが
色んな石を見れますし
とても面白かったことを覚えています。
興味のある方はぜひトライしてみてくださいね。
来月8月の誕生石はペリドット。
黄緑色の透明度のある綺麗な石です。
「イブニング・エメラルド」なんて異名も。
次回もどうぞお楽しみに。
書いた人
スタッフ 小松
ジュエリーの専門学校と御徒町のジュエリー工房で制作経験を積む。ジュエリーの商社でMDとして３年務めたのち、2019年からhitotsuchiに仲間入り。WEBサイトやSNS更新など中の人を担当。ジュエリーコーディネーター3級。
好きなこと：カフェ・お菓子屋さん巡り、刺繍、カメラ、映画、読書
hitotsuchi 東京代官山 東京都渋谷区猿楽町22-13
TEL 03-6455-0972
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