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フルオーダーマリッジ×紗綾形の彫り
こんにちは
デザイナーの竹添です。
10月に入り
緊急事態宣言解除から
約4ヶ月余り。
現在の生活様式、新しいマナーにも
なんとなく慣れてきて
マスク着用や手指の消毒、
体温チェックなど
1年前には思いもよらなかったマナーですが
多くの人が違和感なく取り入れて
社会生活を送っているのではないでしょうか。
まだまだ
全て気兼ねなく、というまでには
長い道のりだと思いますが
サービスを提供する側も
サービスを利用する側になった時も
それぞれの立場で
各々ができることを協力して
乗り切れたらなと思います。
さて
本日は
こちらのフルオーダーの結婚指輪を
ご紹介させて頂きます。
今回ご依頼頂いたのは
シンプルな平甲丸タイプで
ゴールドの極太の結婚指輪。
に、
リングの内側に「紗綾形(さやがた)」の彫りを
入れたいというご依頼。
私自身
紗綾形?とは?
というところから始まって
模様の意味や特徴を勉強し
リングのデザインに落とし込みました。
そんなわけで
完成品がこちら。
一見太めのシンプルなゴールドのリング
ですが、
角度を傾けてみると
リングの内側に
紗綾形の模様がちらり。
そもそも紗綾形は着物や染め物の柄として
日本や中国において伝統的な模様らしいのですが
今回ご新婦様のご実家が呉服屋さんと言うところもあって
是非入れたいとのご依頼でした。
お二人揃っての希望として
「外側はシンプルに、
柄は内側の普段見えないところに」
とのこと。
その昔、江戸っ子たちは
着物に華やかな柄を用いるのが厳しく禁じられていた背景もあり
見えない裏地に派手な模様や色で飾ることが
お洒落で粋とされていたとか。
普段見えないところにこそ
こだわりを。
時代は変わっても
その精神は我々の美意識に
根付いている気がします。
紗綾形の意味は
「 不断長久 」
絶えることなく、長く続くこと。
間違いなく唯一無二の
素敵な結婚指輪でした。
どうぞ末永くお幸せに。
書いた人
デザイナー兼クラフトマン 竹添拓也
東京の学校でジュエリー制作を学び、2006年アクセサリーブランド「e.m.」入社。自社ブランドの原型制作の他、OEM、映画、ドラマなど幅広いクライアントの要望を3000点以上形にする。
2013年のhitotsuchiオープン以来1000組以上の結婚指輪・婚約指輪を制作。お客様との打ち合わせ、制作、お渡しまで一貫して担当。
hitotsuchi 東京代官山 東京都渋谷区猿楽町22-13
TEL 03-6455-0972
MAIL info@hitotsuchi.com
OPEN 12:00~19:00(水、第3日曜定休)
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