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５月の誕生石 エメラルド
こんにちは。
スタッフの小松です。
４月があったような、なかったような気持ちで５月を迎えました。
リモートワークのため運動不足にならないよう、
散歩が日課になりました。
YOUTUBEのストレッチにも大変お世話になっています。
最近は道端に咲いている花を見ることと、
スーパーで買う果物とちょっといいお菓子を楽しみに歩いています。
今回は５月の誕生石、エメラルドについて。
エメラルドの由来はギリシャ語の「スマラグドス(smaragdus)」で、
意味は”緑色の石”。
和名では 緑玉 りょくぎょく 翠玉 すいぎょく
翠緑玉 すいりょくぎょく などと言います。
宝石言葉は「幸運」「幸福」「夫婦愛」など、
どれも恋人や夫婦にとって、
長く愛を育むために必要なものであり
幸せな結婚のお守りとしても人気の高い石です。
色は鮮やかで明るい緑色。
ローマの大プリニウスが著書「博物誌」の中で
「この緑色以上に緑色のものはない」と書いたほど。
特に濃い緑や、青味がかった緑が美しいとされています。
ちなみにベリル族の仲間で
アクアマリンと同じ鉱物です。
フルオーダーメイドの制作事例 : No.88 スクエアカットのエメラルドのジュエリー
美しい緑が印象的なエメラルドが
水色のアクアマリンと同じ鉱物だなんて不思議ですよね。
そんなエメラルドとアクアマリンですが色以外にも違うところがあります。
それは「インクルージョンや傷の多さ」です。
インクルージョンとは天然石に見られる天然の内包物のこと。
鉱物には成長する環境下によって
インクルージョンや傷の多さが関係してきます。
アクアマリンは比較的インクルージョンが少ないので取り扱いが簡単です。
フルオーダーメイドの制作事例 : No.78 お花とエメラルドの婚約指輪
一方、エメラルドは
ジュエリー制作の現場でもお取り扱い厳重注意の石。
過酷な環境下で生成するためインクルージョンや傷を多く含みます。
この天然の割れや傷にお水や洗剤などが入ってしまうと
石の褪色や割れなどの原因に。
また、傷や内包物が多いことから衝撃にも弱いので
婚約指輪などでセンターストーンにエメラルドをつけるデザインの場合は
特に指輪をぶつけないよう大切に扱ってあげてください。
※結婚指輪の内側の石は比較的強い衝撃は受けにくいので
外側ほど気にしなくて大丈夫です。
お手入れ方法の基本は
乾いた柔らかな布で優しく優しく拭くこと、
どうしても汚れが気になる場合は
ぬるま湯の石鹸水を使用して優しく磨いてください。
取り扱いが心配な場合は
購入店でのクリーニングをお勧めいたします。
フルオーダーメイドの制作事例 : No.51 オウムのカラーを取り入れた婚約指輪
宝石の世界には
「貴石(プレシャスストーン)」
「半貴石(セミプレシャスストーン)」という言葉があります。
特に貴重で、かつ硬い石が貴石(きせき)と呼ばれ、
さらにその中でもダイヤモンド、サファイア、ルビー、エメラルドは
「４大貴石」と称され宝石界では最も価値が高いものとされています。
そんな４大貴石の中にあって
特にデリケートで小傷が多いエメラルド。
それって不良品じゃないの？、、、と思われるかもしれません。
もし機会があれば
老舗ジュエリーブランドが作った大きなエメラルドのジュエリーを
よーく、見てみてください。
おそらくほとんどの場合小さな白い傷のような
インクルージョンを見つけることができると思います。
世界的な老舗ジュエラーでも
インクルージョンが無いエメラルドを探して
ジュエリーにするのは難しいくらい
エメラルドとインクルージョンは
切っても切れない関係と言えます。
世界中の宝石カット技師たちは
こうなったらいかにインクルージョンとうまく付き合いながら
より大きく、綺麗に、傷が目立たなくカットできるか、と
試行錯誤しながらカットを施しているそうです。
そんなエメラルドですが、
この美しい鮮やかな緑色は他の石では見ることができません。
また、古来から貴重な石として大切に扱われ、
その割れやすさから、石留め時の石への負担を軽減しようと
「エメラルドカット」というエメラルドのための
四角の角を落としたカット方法が生まれたりするなど、
ジュエリー界には様々な影響を与えています。
お取り扱いだけ注意すれば、
メジャーな石なのでエメラルドの美しさは身近に楽しめます。
また、結婚指輪の埋め込みなどで使用する小さな石の場合は
そこまでナイーブにならなくても大丈夫です。
フルオーダーメイドの制作事例 : No.202 羽を携えたゆるいV字の結婚指輪
少し注意が必要ということだけ理解して頂き
怖がらず、5月の誕生石エメラルドを楽しんでください。
ついでに、今回使用している写真の結婚指輪や婚約指輪たちは
当店のウェブサイト内にある
「フルオーダーメイドリングの制作事例」というページで掲載しているものです。
他の誕生石を使った事例もありますのでぜひご覧ください。
来月６月の誕生石はムーンストーンです。
この石の中の光を初めて見た時、
月の光を閉じ込めたような石だと思ったことを覚えています。
ムーンストーンについては
また来月をお楽しみに。
書いた人
スタッフ 小松
ジュエリーの専門学校と御徒町のジュエリー工房で制作経験を積む。ジュエリーの商社でMDとして３年務めたのち、2019年からhitotsuchiに仲間入り。WEBサイトやSNS更新など中の人を担当。
好きなこと：代官山周辺のおしゃれなカフェやお菓子屋さん巡り
hitotsuchi 東京代官山 東京都渋谷区猿楽町22-13
TEL 03-6455-0972
MAIL info@hitotsuchi.com
OPEN 12:00～19:00(水、第3日曜定休)
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