BLOG ・ ブログ


2021.11.28 Sunday ジュエリーの知識

11月の誕生石 シトリン

こんにちは、
スタッフの小松です。
 
今回は代官山にあるhitotsuchi周辺の
おすすめランチのお店をご紹介したいと思います。
 
最近のお気に入りは
rinato kitchen さん。
お店から歩いて5分くらいのところにあります。
 
ランチの魅力は
おかずが選べて、かつ種類が豊富なのと
味噌が選べるお味噌汁。
デザイナーは麦味噌、私は白味噌がお気に入りです。
 
どのおかずも野菜が豊富に入っていますし、
ガッツリ食べたい時、ヘルシーにしたい時、
気分や好みによって
メインのおかずを選べるのが嬉しいポイントです。
 
お客様も男性女性どちらも同じくらいで
もちろんお味もとっても美味しいですよ。
 
健康的で美味しいランチのお店を
お探しの時はぜひ行ってみてください。
月曜日が定休日なのでご注意くださいね。
 

 
 

1.シトリンについて


11月の誕生石 シトリン
今回は11月の誕生石
シトリンについて。
 
11月の日本の誕生石には
トパーズもあります。
別の記事でご紹介しているので
そちらもぜひご覧ください。
11月の誕生石 トパーズ
 
シトリンの語源は
フランス語でレモンを意味する
「citron」シトロンに由来していると言われています。
和名では黄水晶で、鉱物種は天然クオーツ、
水晶の仲間です。
 
その名の通り、色は主に黄色で
べっこう飴のような色から少し黒味を帯びた黄色、
発色のよいオレンジや赤橙、薄茶から濃い茶色などがあります。
 
宝石言葉は友愛と希望。
昔、同じ月の誕生石トパーズとシトリンは
同じ石であると間違えられていたこともあり
宝石言葉も似ています。
 
黄色の宝石として認識されていますが
実は自然界の中では
黄色いシトリンはほとんど見ることができません。
なので天然の黄色いシトリンは
とても貴重な石とされています。
 
でも、ジュエリーなどがお好きな方は
ご存知かもしれませんが
シトリンは良く見かける宝石です。
そしてルビーやサファイアに比べて
お買い求め安い値段でもあります。
 
貴重な石なのに?と思われますよね。
実は流通している黄色いシトリンは元々黄色い石ではなく
ほとんどが同じ水晶の仲間である紫色のアメシストを加熱して
黄色になったものが使用されていると言われています。
 
もちろんアメシストを加熱してできたシトリンは
偽物というわけではなく、
天然で黄色のものと同様に本物のシトリンです。
 
アメシストからできてるから
黄色くたってアメシストなのではないか?
と思う方もいるかもしれませんね。
 
そこで次の章ではなぜアメシストが黄色くなったものが
シトリンと呼ばれるかを書いていこうと思います。

 
 

2.シトリンとアメシスト


アメシスト 紫水晶
アメシストを加熱して黄色くなったものは
なぜシトリンになるのか?
 
この宝石のちょっと複雑な仕組みを理解するには
「宝石には2つの名前がある」
ということから考えるといいかもしれません。
 
宝石には2つの名前、
鉱物名と宝石名というものです。
 
鉱物名とは
鉱物学的に見た際に
化学組成と結晶構造が共通するものを指し、
天然クオーツ、天然ベリル、天然コランダム
などと表記されます。
 
宝石名とは
石の色や見た目に基づいてつけられた名前です。
バラエティネームとも言います。
アメシスト、シトリン、エメラルド、
ルビー、サファイアなどがこれに当たります。
元々鉱物学が発展する前から呼ばれていた名前が多くあり
こちらの方が馴染み深い名前だと思います。
 
この鉱物名と宝石名は
大体の宝石に両方ついています。
そして中には
鉱物名は同じでも宝石名は違う
という石も沢山あります。
 
例えば、みなさんが良く知る
サファイアという宝石名が付いた石は
鉱物名では天然コランダムという名前がついています。
 
そしてルビーという宝石名がついた石も
鉱物名は天然コランダムと言います。
 
鉱物学的に見れば
サファイアもルビーも
同じ天然コランダムという石ということです。
 
サファイアかルビーかを決めるのは
中に含まれる物質によっても分けられますが
基本は天然コランダムの
「色や見た目」で分けられています。
 
ルビーは赤〜ピンク色のもの、
サファイはルビーの色以外の全てを指します。
ブルー、イエロー、グリーン、オレンジ、淡いピンクなどです。
 
基本は石の色や見た目で分けられる宝石名。
 
では話を戻して同じ天然クオーツという鉱物名を持つ
アメシストとシトリンですが、
 
鉱物名が天然クオーツの石は
紫色のものを宝石名アメシスト、
黄色のものを宝石名シトリンとしています。
 
アメシストは元々は紫ですが
加熱後は黄色くなるため、
 
見た目が黄色い天然クオーツである
=宝石名はシトリン
ということになります。
 
鉱物学的観点から見れば
どちらも天然クオーツであることに変わりないため
見た目に準じて宝石名という呼び名が変わった、
ということなんですね。
 
もちろん黄色いガラスであったり、
他の鉱物名を持つ黄色い宝石などは
シトリンとは呼びません。
 
ちなみに天然のシトリンがどうやってできるかというと
アメシストが自然界で何らかの影響で加熱され
黄色くなったと言われています。
黄色のシトリンができる仕組みは
自然の中でも人の手でも似ているようですね。

 
 

3.まとめ


今回はシトリンについて書いていきました。
途中専門用語などが混じるので
読みづらかったかもしれませんが
シトリンという石について
少しでも知っていただけたら嬉しいです。
 
今回は加熱のことについて書いていきましたが
加熱をしたことで黄色のシトリンだけでなく
珍しい色のシトリンも流通するようになってきました。
 
「アメトリン」という
半分がアメシスト、半分がシトリン
という石もその1つです。
元々自然界にもあると思いますが
バイカラーの珍しい石です。
 
2色の色がパキッと分かれているものや
グラデーションのように
徐々に色が変わっているものもあります。
1つの石の中に2色の色を持つ宝石は珍しく美しいので
見かけたらぜひじっくりとご覧になってみてください。
 
また加熱前のアメシストの産地によっても
シトリンの色にも違いが出るそうで、
黄色だけでなく濃いオレンジや赤っぽい色などの
自然のままではなかなか出会えなかったような色もあり
それもまた加熱されたシトリンの
魅力の1つだと思います。
 
次回は12月の誕生石
ラピスラズリについて
書いていこうと思います。
  
サファイアとはまた違う
紺碧の石です。
  
今回はここまで。
次回もお楽しみに。

 
 
参考 GIA シトリン
Wikipedia 石英
ジュエリーコーディネーター3級テキスト

書いた人

スタッフ 小松
ジュエリーの専門学校と御徒町のジュエリー工房で制作経験を積む。ジュエリーの商社でMDとして3年務めたのち、2019年からhitotsuchiに仲間入り。WEBサイトやSNS更新など中の人を担当。ジュエリーコーディネーター3級。
好きなこと:カフェ・お菓子屋さん巡り、刺繍、カメラ、映画、読書、居合道

結婚指輪・婚約指輪のオーダーメイドショップ
hitotsuchi 東京代官山 東京都渋谷区猿楽町22-13
TEL 03-6455-0972
MAIL info@hitotsuchi.com
OPEN 12:00~19:00(水、第3日曜定休)
オフィシャルサイトFacebookInstagram

Archives