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2021.01.28 Thursday ブライダルコラム

【色んな指輪の形】結婚指輪と婚約指輪の重ね付けについて

結婚指輪と婚約指輪の重ね付け。
最近は普段から結婚指輪と一緒に
婚約指輪を着けられる方が増えています。
 
前回、重ね付けした際の
金属の色に注目した記事を書きましたが、
前回の記事
【プラチナとゴールドの重ね付けって大丈夫?】結婚指輪と婚約指輪の重ね付けについて 

 
今回は指輪の形に注目して
書いていこうと思います。
 
大抵の婚約指輪には
ダイヤモンドやカラーストーンがついている
石座という部分があり
 
指輪の形によっては結婚指輪と婚約指輪の間に隙間ができたり
指輪同士がカチカチとぶつかってしまうこともありますよね。
 
気にしないという方もいるので
全ての方向けではないのですが、
 
結婚指輪と婚約指輪を重ね付けした時に
指輪同士がぶつかるのが気になる方や、
指輪の隙間が気になる方は
指輪を選ぶ際のご参考にしてみてください。
 

 
 

1.結婚指輪の形


結婚指輪 オーダーメイド 紗綾形
結婚指輪と婚約指輪の重ね付けをした時に
着けていて指輪同士の納まりが悪かったり
指輪同士の隙間や石の部分がぶつかってしまうのが
気になることはないでしょうか。
 
今回は指輪の形に注目して
納まりの良い組み合わせをご紹介していこうと思います。
 
重ね付けする際に
指輪同士がぶつかったり
隙間が開くのが気になる方は
指輪の形も考慮してみてください。
 
まず初めに、結婚指輪や婚約指輪には
様々な形がありますので
どんな種類があるのかご紹介いたします。
 
結婚指輪の基本の形と名前
書いていこうと思います。
 
結婚指輪のかたち
 
①ストレート
一番シンプルで基本的な直線の形です。
一番想像のしやすく、選ぶ方も多い指輪の形だと思います。
強度の面からも太さや指輪の線に
強弱が少ないので安定していると思います。
この後にご紹介する様々な形も
表側は違う形をしていても
裏側をストレートにしていることが多いです。
 
②V字
ストレートの指輪の一部をVの字に曲げた形です。
Vの中心を指輪の中央に持ってくることが多く、
V字の深さや角度によって印象も変わります。
緩く浅いV字は自然でナチュラルに、
深い部位は先端が尖ってシャープな印象になります。
 
③S字
Sを横にして緩やかにカーブさせた形。
指輪の正面だけにカーブが入っているものや
指輪全集がS字にカーブしているものもあります。
カーブが大きければV字としても使えます。
 
④ひねり
VやSのカーブとはまた違う、
リングを一回捻ったような形です。
ストレートよりも指輪の形に動きがあります。
実際に金属をひねって作るものもありますが、
指に接する側が平らでないと
着け心地に関わるため、
外側のみを捻った形に削り出したり、
実際に金属を捻ってから
裏側を平らにしたりします。
 
⑤シグネットリング
印台とも呼ばれている形です。
昔は印章として使われていたことから
指輪の中央が平で腕よりも面積が
広いものが多いです。
中央の形は四角だけでなく、
丸や六角形や星など多岐に渡ります。
メンズジュエリーにもよく使われる形です。
 
 
※基本の形以外にも、
細かく分けるれば他の形もあったり、
腕の太さや、腕の形状が違うものがあります。

 
 

2.婚約指輪の形


婚約指輪 オーダーメイド サイドメレタイプ
続いて
婚約指輪の基本の形と名前です。
 
婚約指輪のかたち
 
①ストレートのソリティア・ソリテール
ストレートの指輪の中央に
センターストーンが留まっている形です。
婚約指輪の中でも1番オーソドックスであり、
婚約指輪といえばという形をしています。
一粒石が付いているものを総称して
ソリティアやソリテールと呼ぶので
正確にはカーブも抱き合わせも一体化も
ソリティアなのですが
ここではストレートのみでお考えください。
 
②サイドストーン
センターストーンの両脇に
小さめの石を留めた形です。
ダイヤモンドのサイズのバランスでも
印象が変わります。
 
③取り巻き
センダーストーンの周りを
ぐるりと石で囲った形です。
周りの石座の形によっては
お花のような可愛らしい雰囲気になったり、
モードな雰囲気にもなります。
メレダイヤが着いている分
ソリティアよりもセンター部分の横幅が広くなります。
 
④エタニティ
指輪一周にダイヤモンドが留まっている形です。
基本的にはストレートの指輪が多く
横幅の凹凸も少ないので
重ね付けもしやすいです。
 
⑤抱き合わせ
センターストーンを左右から
包み込むように腕をつける形です。
腕と石座が付く位置によっては
中央の横幅が広くなります。
 
⑥カーブ
S字カーブにセンターストーンを付けた形です。
抱き合わせとの違いは
石座に付いている腕の場所です。
 
⑦腕と一体型
腕と石座が一体となっている形です。
本来石座というと腕から独立しているものが多いですが、
腕と一体化させることによって
出来るだけ高さを抑えられたり、
石と腕の幅を同じくらいの太さにして
指輪の重ね付けをしやすいようにもできます。
 
⑧ファンシーカットの婚約指輪
形の名前ではないのですが、
センターストーンがラウンドカットではない形の
石を使った婚約指輪です。
特に、ペアシェイプやマーキスなどは
石の向きによって横幅が大きく出ます。
 
 
以上、婚約指輪の基本の形でした。
 
次は形から見た
おすすめの結婚指輪と婚約指輪の
組み合わせです。

 
 

3.おすすめの指輪の形の組み合わせ


結婚指輪 婚約指輪 重ね付け
ここではおすすめの
結婚指輪と婚約指輪の組み合わせ形を
ご紹介させていただこうと思うのですが、
 
基本的には結婚指輪と婚約指輪が
絶対にピタッとしていなくては
ならないということはありません。
 
もちろん傷のつきやすさなど
デメリットの部分もありますが、
 
お客様の中にも
ピタッとはまらなくて良いという方もいらっしゃいますし、
ピタッと着けたい方もいらっしゃいますので、
まずはご自身の好みでお選びいただいて大丈夫ですよ。
 
今回の記事に関しては
指輪同士がぶつかるのが気になる方や、
指輪の隙間が気になる方へ向けていますので
 
ご紹介するおすすめの組み合わせは
指輪の納まりの良さを考えた組み合わせになっています。
気になる方はぜひご参考になさってみてください。
 
 
指輪の納まりの良さを考えて
おすすめの結婚指輪と婚約指輪の組み合わせを
ご紹介いたします。
 
婚約指輪×結婚指輪で書きました。
 
①ソリティア    
× ①ストレートor②V字or④ひねり

②サイドストーン  
× ②V字or④ひねり

③取り巻き     
× ②V字or④ひねり

④エタニティ    
× ①ストレートor④ひねり

⑤抱き合わせ    
× ②V字or④ひねり

⑥カーブ      
× ②V字or③同じ形のS字

⑦腕と一体化    
× ①ストレートor②V字or④ひねり

⑧ファンシーカット 
× ②V字

 
まず指輪の重ね付けをする際、
結婚指輪の形と婚約指輪の形が似ている方
指輪の納まりが良いことが多いです。
この組み合わせもその点を考慮しています。
 
ただ気をつけなければいけないのは
形が似ていると言っても
指輪のカーブの角度や
婚約指輪の石座の位置が合わないと
ピタっと納らないこともあるということです。
 
ストレート同士はそこまで難しくはありませんが
カーブや抱き合わせは合わせるのが難しく、
指輪により形は様々です。
 
結婚指輪と婚約指輪の納まりの良さを考えると
形を合わせることも大切なのですが、
やはり試着することも大切だと思うので
手元にある婚約指輪、または結婚指輪を着けて
一緒に着ける指輪を選びに行くことをお勧めいたします。
 
他に重ね付けのしやすい指輪の選び方でいうと
セットリングと言われる
婚約指輪と結婚指輪が3本セットになっているものは
大抵重ね付けを考慮して作られています。
 
また、フルオーダーでも
お手持ちの指輪に合わせた形が作れるので
重ね付けの納まりも
しっかり考慮できると思います。
 
結婚指輪や婚約指輪は
今やどんどん種類も増え、お店もたくさんあるので
迷ってしまうことも多いと思いますが、
 
店員さんとご相談しつつしっかり試着することで
運命の一本に出会えると思いますよ。

 
 

4.結婚指輪と婚約指輪を横から見る


婚約指輪 オーダーメイド 爪留め
1章と2章であげた
結婚指輪や婚約指輪の形のイラストのように
結婚指輪や婚約指輪は
上から見ることが多いと思います。
 
でも実は
結婚指輪と婚約指輪を重ね付けする時には
正面と横から見たときの
婚約指輪の石座の位置や結婚指輪の厚さも
考慮した方が綺麗に納まります。
 
少し指輪の作りに寄った専門的なお話ですし、
このくらい複雑なことは
販売員さんがサポートしてくれると思いますので
 
重ね付けの際どんな理由で横から見る必要があるのか
なんとなく知っていただければ嬉しいです。
 
婚約指輪には
石座という石を支えている部分と
腕というリングの丸の部分があり、
 
ここでは
石座が腕に対してどのように着いているか?
に注目してみます。
 
横から見た婚約指輪のかたちAB1
 
上のイラストはどちらも
ストレートタイプのソリティアの婚約指輪ですが
石座の着き方が少しずつ違います。
 
Aは腕の部分に石座が乗っているようなデザインです。
必然的に石部分が高くなります。
 
Bは腕の部分と石座が同じ位置から始まっていて
Aよりも石座は低いですが、
石座の方が腕よりも太いため横にでっぱります。
 
突然ですが、ここでクイズです。
A、Bどちらの方が
よりストレートの結婚指輪と相性が良いでしょうか?
 
横から見た婚約指輪のかたちAB1
 
正解はA。
なぜBではないかというと、
Bは腕の部分に石座がついているため、
その分指輪と指輪の間に隙間ができます。
 
その反面、Aは腕の部分はずっとストレートのため、
結婚指輪と婚約指輪がくっつきます。
 
ではBはどんな形の結婚指輪が相性が良いかというと、
少し石座の部分が横に出るので
中央に隙間ができるV字の結婚指輪の方が
ピッタリさせるには良いと思います。
ひねりの結婚指輪の中にも
上部分に少し隙間があるでおすすめです。
 
そしてここでもう一つ考慮したいのが
指輪の厚さです。
※厚さとは指輪の横幅ではなく、金属部分の厚みです。
 
これは納まりやつけ心地というよりも
見た目なのですが、
出来るだけ同じくらいの厚さの方が
重ね着けした時に
結婚指輪と婚約指輪の雰囲気が
近くなるのでおすすめです。
 
婚約指輪がストレート以外の他の形になったとしても
 
・婚約指輪のどこに石座が着いているか?
・指輪の厚さは同じくらいか?
 
の2つを考えてみると
さらに形も見た目もピッタリする
結婚指輪と婚約指輪の組み合わせが
見つかると思います。

 
 

5.婚約指輪の爪の位置


婚約指輪 オーダーメイド ダイヤモンド
最後にもう一つ専門的な
「爪の位置」のお話です。
 
ジュエリーには色々な石の留め方があります。
 
婚約指輪に使われる留め方で
オーソドックなものの一つに
「爪留め」という留め方があります。
 
爪留めはその名前の通り、
爪という細い金属部分で
石を固定して留める方法です。
 
爪の本数は
特に決まりはないのですが、
どの角度からも均等な力で留める為
基本的には偶数で作られます。
 
位置も同じく
均等な力で留める必要があるので
基本的には左右対称で作られます。
 
その爪の位置が何なのかというと、
例えば
4本爪と6本爪(数違い)と、
4本爪と4本爪(位置違い)の比較です。
 
石座の爪の着き方
 
このように、
同じ大きさのダイヤモンドであっても
爪の数や位置によって少し横幅が広がります。
 
前章でご紹介したAタイプの
石座が腕の上に乗っている婚約指輪の場合は、
結婚指輪が石座に届くほど厚いものでなければ
そこまで気にしなくても大丈夫ですが、
 
Bタイプの
石座が腕と同じ位置にある指輪の場合には
爪の位置がどこに着いているかも見てみてください。
爪がイラスト右側のように付いている場合、
石座に加えてさらに爪の部分が出ているので
結婚指輪のV字やひねりの深さを
考慮する必要があるかもしれません。

 
 

6.まとめ


今回は指輪の形に注目して
結婚指輪と婚約指輪の重ね付けについて
書いていきました。
 
最近重ね付けを気にされる方が
増えているということは
普段から婚約指輪を着けていたいと思う方が
増えてきたのかなと思っていまして、
個人的にはとても嬉しく思います。
 
普通のアクセサリーと違って
婚約指輪って特別なジュエリーですものね。
 
皆様の指輪重ね付けライフが
充実したものでありますように、
祈っています。

 
 

書いた人

スタッフ 小松
ジュエリーの専門学校と御徒町のジュエリー工房で制作経験を積む。ジュエリーの商社でMDとして3年務めたのち、2019年からhitotsuchiに仲間入り。WEBサイトやSNS更新など中の人を担当。ジュエリーコーディネーター3級。
好きなこと:カフェ・お菓子屋さん巡り、刺繍、カメラ、映画、読書

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